あめのちはれ。

とっても まる担の 騒がしい出来事を、時々ながします。

とくいたいしつ。

ワタシの父は 二年前に 余命 6ヶ月と診断された。肺癌だった。手術も放射線治療もできない、と言われ 化学療法(抗がん剤)を続けている。
ところが、父は 珍しい体質だったらしく。
血栓ができやすくて、なかなか 合う薬も見つからない。
担当の医師も頭を抱え、何度「これが最後です…」と言われた事か。
その度に帰りの車の中で、母とワタシは半泣きで 「もう、パパの好きな様にさせてあげよう。」と話し合い。ちょっと お高いお刺身を 一時退院してきた父に食べさせた。

敵もさるもの。

こっちが 諦めかけると、途端に萎縮しやがって。
病院に戻って 検査の結果を聞く。

「実は…原発巣の肺癌が小さくなっていて…転移のリンパが 1つ増えてます。」
「肺癌には この薬が合ってるんですが、リンパの方には…どうやら効いてないようで…」
「とりあえず…違う薬にチャレンジしてみよう!」

父は「…。後は 先生に任せる。」

………。
このやり取りが、2年も続くなんて。。。
まあ、「パパの、好きな様に」って言っちゃったし。

「これ以上は もうムリ!!」(お金が続かない!!)(毎回 峠越えして病院に行き来する体力的にキツイ!!)(仕事休んでばっかりで 職場での自分のメンタルが弱い!!)
……なんて、絶対言えなくて。


そして、また

「今度の新薬が 効いてくれてるみたいでね…」
「よし、帰って見ようか!」
「…先生に任せる。」

と、退院が 決められていた。

「ええーーっ??パパ、ご飯 食べられないんじゃなかった?」
「全部 ミキサーにかけて、とろみつけるんだとさ。」
「え?でも、ほとんど歩けないんでしょ??」
「うん。車椅子借りて下さい、だとさ。」
「…そもそも、先生が 長期入院で、って言ったんだよね??」
「…でも、退院だとさ。」

来週、また 父を乗せて 峠越えて走って来ます。。。